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ライブしていた溝口直己

日めくりトラベラー誕生秘話と再開

2020/02/29

 

「いや……さすがにこれはもたないな」

僕は下を向き、重たい頭を抱え悩んでいた。

 

今から約6年前、歌手を目指してギター片手に歌っていた時期があった。

ギターを始めてすぐに大阪の江坂のライブハウスに歌いに行った時、ちなげという歌手が僕の歌を気に入ってくれ、面白そうなライブのメンバーに誘ってもらった。

嬉しさが止まらない日々が何日も続いた。

 

そんな僕に一通のメールが来た。

ライブの進行表のメールだった。

そこにはこう書いてあった。

 

”ハーツトラベラーNaoki 持ち時間30分”

(当時の歌手名は心の旅人でハーツトラベラーだった)

 

僕は進行表を見て言葉を失った。

「ギターを始めて3ヶ月、披露できる曲はたった2曲、トークを長くしても15分かなと伝えてたはず。なのに30分てどうしよう……」

やっと掴んだワクワクするステージだったが、僕にはその舞台に上がれるだけのパフォーマンスを持ち合わせていなかった。

みんなが知っている人の簡単な曲でカバーをしようかとも考えた。

でも付け焼き刃の歌を歌った時を想像をするだけで、しらけかえった会場が目に写り気を失いそうになった。

「時間を短くしてもらおうかな……」

と弱気になっていたその時、誕生日のお祝いにもらった知る人ぞ知る松岡修造とノンスタイル井上の卓上日めくりカレンダーが目に入ってきた。

 

「これだ!!!」

僕は思いついた。

「日めくりカレンダーを、ライブで実際に動きながらやったらいいんじゃないか!」

早速近くの文房具屋さんに駆け込み、画用紙と筆ペンを買いに行った。

「字は何色がいいかな?太さはどのくらいがいいかな?」

ライブ前日まで試行錯誤し、動く日めくりカレンダーを考えた。

 

今思ったら、もう頭がおかしくなっていたんじゃないかと思う。

試行錯誤が、もはや歌ではない。

歌手が集まるライブで、一人だけギターも持たずに、筆ペンで一日の抱負をかいた画用紙を片手に叫ぼうとしていたのだ。

 

でもその時は本気だった。

「日めくりカレンダーの名前は何がいいかな?そのままだとつまらないな」

名前も必要だと必死に考えた。

 

たどり着いたのが

日めくりカレンダー×旅人で

「日めくりトラベラー」

僕が写真撮影とは別のインスタグラムでやっている「日めくりトラベラー」である。

 

肝心なライブはどうだったかというと、変わった人が多かったからなのか大盛況。

ライブ主催者よしだーまんの、出産前最後のライブを成功させることができた。

 

どんなことでも本気でやれば、気持ちは伝わるんだと身をもって感じた瞬間でもあった。

 

そのライブから「日めくりトラベラー」を4年間ほど毎日続けていたが、一昨年あたりからお留守にしてしまっていた。

 

ですが最近、いろんなところで日めくりを心待ちにしていただいている方がいるのだと知り、また再開しました。

興味ある方は見てみてください↓

https://www.instagram.com/naokienjy/

栄養ドリンク(日めくりトラベラーは無添加)のように、毎日にちょこっとの元気をお渡しできたら嬉しいです。

Written by 溝口直己

 

日めくりトラベラー

 

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