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奄美大島で旅写真撮影

暮らしたい場所を探すVan lifeのはじまり

2020/10/28執筆

暮らしたい場所を探すVan lifeのはじまり

2020年9月19日、家族3人でVanlife 旅に出た。

旅の目的は、僕らの暮らしたい場所を見つけること。

Vanlife旅の家族

 期間は決めておらず、すぐに住みたい場所が見つかったら1ヶ月でも旅は終えるだろうし、逆に日本で見つからなければ海外への旅を始めようと思っている。

 

「なぜ、住みたいところをわざわざ時間をかけて探すのか?」

「住む場所なら慣れ親しんだ地元の福岡・宮崎、またはこれまで仕事をしてきた京都でもいいのではないか?」

という人もいるだろう。

もちろん今まで住んできた場所は居心地がいいし、暮らしやすさや仕事の面でも何かと便利さを知っているから悪くはない。

 

でも、「今まで住んできた場所は、自分が心から住みたかった場所でしたか?」と言われたらどう答えるだろうか?

宮崎県綾町をキャンピングカーでまわる

まず生まれ育った場所を自分で選んできたという人は日本ではほぼいないだろう。(もしかしたら僕が知らないだけで結構いるのかも。いたら教えてください!)

生まれてきた場所は、両親の住んでいる町か母の里帰りの実家で、幼少期を過ごす場所も親が決めた町。

「僕はここに住みたいから移住しよう!」なんていう考えは頭にも浮かばずに暮らしていた。

 

高校や大学進学、就職の時期に住む場所を変える人は多いが、「ここが一生暮らして生きたい場所だ!」と確信を持ってその場所を選んだ人もほとんどいないと思う。

 

僕自身、これまで福岡、大阪、京都、宮崎と住む場所を変えてきたが、今まで本気で住む場所を考えてきたことはなかった。

大学進学で一人暮らしが始まった久留米、人の出会いで住み始めた大阪、フォトグラファーになり移り住んだ京都、今思えば流れに身を任せなんとなくその場所を選んでいっただけだった。

(もちろん今があるのは、今まで住んできた場所とそこでの出会いがあったから。ただ一生住み続けたい場所にはなりませんでした)

そこに生まれたからといって、そこが自分にとって本当に心地いい場所とは限らない。

仕事があるからこの辺りに住んでおこうかと選ぶ場所が、自分にとって本当に心地よい場所だとは限らない。


“本当に自分にとって心地いい場所はどこか?”

“本当に自分にとって心踊る場所はどこか?”

 

もう一度自分の心に問いかけたい言葉たち。

 

その言葉を胸に、休みの日に1度、他の予定は何も入れずにゆっくり自然の中で過ごして思い出してみよう。

人工物がない自然の中に行き、頭の中で考えたことではなく、心の声を聴いてみよう。

奄美大島の海で遊ぶ1歳児の撮影

「波の音が心地いいなあ」

「山ってこんなにも空が近くに感じるのか。気持ちいいなあ」

聞こえて来たら、その声と友達になる気持ちで近づいてみよう。

急がなくていい。すぐに近づけなくてもいい。慌てずゆっくりゆっくり。

 

実際に僕らも、今現在ゆっくりと心の声に近づいている段階で、完全に自分の心と友達になれたかと言えばそんなことは全くなく、その声に従って生きていけるのかを試している真っ最中。

自らを実験台とした実験者である。

加計呂麻島5マイルでのヨガ撮影

自分の心の声を聞いて、その声に従い、自分の心地よい場所を見つけること。

そして最終目標は、自分が心地よい場所で暮らすことで生きていくことができるのか試したい。

この住むとこ探しのVan life旅でも日の出と共に起き、洗濯物を洗い、ご飯の支度をして、ヨガと瞑想をゆっくり行い、そこから1日を始めていく。

家に住んでいた頃よりかは、ちょっと手間がかかるけど、やることはやっぱり今までと同じ。

毎日旅をするのだけれど、丁寧な暮らしを軸に進んで行く。

それが僕らが旅をする上で、大切にしたいことです。


“本当に自分にとって心地いい場所はどこか?”

“本当に自分にとって心踊る場所はどこか?”

 

どんな旅になっていくのか自分たちですら想像ができないけど、この言葉を胸のど真ん中に置き、一日百転び百一起きくらいで成長しながら旅していきます。

家族の風景写真

溝口直己

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