心地よい風が入ってくる場所を探しに
2020/06/10
暮らしと旅の拠点の村
「オンラインの村を創る」
そう決めてから、まずオンラインでの村の場所探しをした。
自分たちが心地よくいられる場所かつ最高のパフォーマンスができる場所。
現実世界と同じで、村を創るときは、
“ここで暮らしたい!“と心震える場所を見つけること。
もう一つ重要なのが、”旅に出てもまた還ってきたいと思える場所”かどうか。
これを基準に僕らのオンライン場所探しを始めた。
簡単に言うと、場所であるプラットフォームをどこにするか。
FacebookやDMM、note、Campfire
たくさん調べて、隅から隅まで見て回った。
だが納得のいく場所に巡り合えなかった。
まったくのオリジナルで始めることも考えた。
でもそれは僕にとって、今ある地球にもう一つの地球をつくるようなもので、そこまで大きなものを作ろうとは思っていなかった。
それにみんなが今の地球から来るのは少し大変なように思った。
だから今の地球上で僕たちが心震える場所を昼夜、調べ続けた。
「心地よい風が入ってくる場所がいいな」
「安心で安全、シンプルな暮らしができる場所がいいな」
想いをどんどん膨らませながら、いつもなら長時間の携帯使用は疲れてしまうのだが、この時はそれを忘れるほどに没頭し探し続けた。
それでも見つからず、
「これだけ探しても見つからないのか……」と弱気になった時、ふと目に入ったサイトをクリックしてみた。
そこに広がった光景。
僕は泣きそうになった。
この場所をずっと探していた。
心からこの場所で村を創りたいと思えるこの場所を。
場所をゆっくり見て回った。
端から端を見て回った。
落ち着いて見ようと思っても、体の熱は上昇し続けた。
「やった」
深夜0時を過ぎ、あかりちゃんも寝ていたので、僕は静かに心の中で両腕を上げてガッツポーズした。
布団に入っても興奮がおさまらず、大学時代の約8年くらい振りに朝まで起きてしまった。
いつも冷静だと思ってい僕が「これほど興奮するのか」と自分に笑えた村を創る場所との出会いの日だった。
Photo & Written by 溝口直己