同じ顔がふたつずつ
2019/12/05
親友の赤ちゃんに会いに
「同じ顔が並んでる!」
親友の奥さんが笑ってそう言った。
僕の腕の中には僕と同じ顔、親友の腕の中には親友と同じ顔の赤ちゃんが並んでいた。
7ヶ月違いで生まれた親友の赤ちゃんに、12月の休みの日に会いに行った。
玄関を開けると、パパに100%の信頼を置いた、可愛い可愛い赤ちゃんが僕らを迎えてくれた。
「抱っこさせて〜!」
舞ちゃんはすぐに抱っこさせてもらった。
「懐かしい」
あかりちゃんだってほんの数ヶ月前までは、このくらいの大きさだったのにもう懐かしさを感じていた。
よくあかりちゃんを先輩ママやパパに抱っこしてもらうとこの
「懐かしい」の言葉を毎回のように聞いていた。
実際に僕も今回言ってしまった。
子供の成長はロケットのように早い。いや、何にも例えられないくらいに早すぎると思う。
あかりちゃんと生まれたての赤ちゃんを見て、1番に感じたことだった。
親友の顔はやっぱりパパになっていた。
首が座ってなくてどこか不安な気持ちもありつつ、抱っこをし続けたいをいうのが仕草や笑顔からバシバシ伝わってきた。
高校で一緒に野球をやってた頃は、こんな未来が来るなんて想像もしてなかった。
怪我をしまくっていた僕を、支え続けてくれた親友。
社会人になってからもお互いが関西に出てきて、こうやって会えることが嬉しかった。
「ふたり並んでー!」
舞ちゃんがカメラを持って笑顔でシャッターを切る。
横で赤ちゃんがカメラを向いてくれるように親友の奥さんも笑顔で呼びかける。
泣きそうになった。
すごく幸せな空間がそこにあった。
これが幸せなのだと思った。
好きな人と一緒に好きな人に会いに行く。
それだけで1日はハッピー。
生きていく原点を再確認させてくれた舞ちゃんと親友家族と赤ちゃんふたり。
幸せな1日をありがとう。
Photo by 溝口直己 & Mai
Written by 溝口直己